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森見登美彦「四畳半神話体系」レビュー

どうも!

僕は今でこそ天然記念物となったガチモンの厨二病患者なのです

と、始まりましたこのブログを始めて10日を過ぎた今日この頃でございます

ガチの厨二病患者の僕はよくこう思います

「自分がおかしいのではなく、俺以外のこの世界、この次元がおかしいのではないか」

ネタかと思いますよね

それがたまに本気で思うんです

よく階段を下りている時に思います

「自分がこの階段を下りることによって何かが変化し始める可能性はないのか」と

これはもはや「お薬出しておきますね」レベル

「僕の出生時に、どこかの裏組織が僕の危険性を察知して頭のネジを数本独自の技術で開発した発信機と入れ替えて、最先端の技術で特殊な電磁波を発することによって普通の考え方を出来なくさせた結果」

なのではと、つい勘ぐってしまいますね

もはや今の文でさえも危険値数マックスであります

暇さえあればこんなことばかり考えている僕でもレビューくらいは出来ます

レビュー記事は閲覧数が伸びますので

ここで僕が日本国の中枢となるべく、たくさんアピールしたいと思います

僕がこの国のトップに立った暁には女性の髪形を「お下げ」にする法律を作り、

また、「イリヤの空 UFOの夏」を読むことを義務化したいと思います

これで僕みたいな出来損ないがたくさん日本で製造されることになります

平和になりますね

そしてさらに、国家権力を駆使してアニメの円盤の値段の一部を国が負担する制度を作りたいと思います

これで支持率99.9%であること間違いなしです

僕に清き一票を宜しくお願いします

ってことで今日は小説のレビューです

森見登美彦の「四畳半神話体系」について語りたいと思います

森見登美彦、知っていますか?

「夜は短し歩けよ乙女」
「有頂天家族」

など独特の文体と世界観でヒット作を多く世に排出してきた小説家です

彼の良さは回りくどく、それでいてどこか面白い文体にあります

「生後間もない頃の私は純粋無垢の権下であり、光源氏の赤子時代もかくやと思われる愛らしさ、邪念のかけらもないその笑顔は郷里の山野を愛の光で満たしたと言われる。それが今はどうであろう。鏡を眺めるたびに怒りに駆られる。」

これ四畳半神話体系の冒頭です

気持ち悪くないですか?

でも味があって、妙に奥ゆかしい

これが何百ページと続くことを考えると非常に読み辛いです

でもそこが良い

読み辛いながらもユーモアがあり、不思議なテンポで進んでいくストーリーが何故か心地よく感じるのです

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表題の「四畳半神話体系」は

冴えない大学3回生の主人公が1回生に戻り、いろいろなサークルに入った結果、どのような未来を迎えるか、

という少しパラレル要素のある小説です

第1話では主人公は映画サークル「みそぎ」に入ります

第2話では樋口師匠という謎の人物に弟子入りすることになります

第3話ではソフトボールサークル「ほんわか」に入ります

そして最終話では「自室の4畳半」に迷い込んでしまうのです

この時点でしっちゃかめっちゃかですが

1つ1つの章で主人公はとんでもない経験をたくさんします

その結果は…御察しの通りです

毎章毎章、悪友の「小津」に巻き込まれ、憧れの女性「明石さん」を追いかけます

これほど1冊の本として出来上がっている小説はなかなかないです

1〜3話の経験を経て、最終章でいくつもの四畳半を巡った後あることに気づく

この妙な奥ゆかしさと細かい細かい小ネタの数々は読者を飽きさせません

女性に誘惑されたり、変ないざこざに巻き込まれたり、小津と一緒に猫ラーメンを食べたり、謎の女性と文通したり、

どれもこれも最終章を経て愛おしい出来事に変わっていきます

全ての章、出来事、小ネタが重なって重なってまた重なる…

伏線なんて大層なものではありません

共通性のある小さなカケラがたくさん積もり積もって

僕たち読者を楽しませてくれます

これはひぐらしシリーズにも近いものがあります

小さなカケラを繋ぎ合わせる…

そうして主人公は自室の四畳半を彷徨い歩き、途方にくれ、大根を煮て、また歩き、カステラを食べ、また歩き、自分の行動を思い返すのです

また、アニメ化もされました


これは僕のために作られたアニメなのではないか…!?

しかもOP、ED、どちらの曲も後世に残る素晴らしい名曲です

また、アニオリの回もありますがその回も奇天烈な内容で非常に面白いです

これぞ森見登美彦の真骨頂だ!

と思わせる小説でございます

読み終わったあとの達成感は凄まじいものです

言葉選びのセンスといい、歯切れの良いテンポ、個性的なキャラクター、

どれをとってもトップクラスです

奇妙奇天烈な主人公の大学生活をぜひ読み解いてみてください

それではまた明日