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此処はココの捌け口

音楽とか、ゲームとか、アニメとか、日々思ってることをぐわっと。

伊藤計劃「ハーモニー」レビュー

どうも!

先ほど買ったリセッシュの匂いを確かめるために空中に散布して匂いを嗅いだら

思いっきり鼻に入りました

涙が出ました




思い返してみるとくだらないですね

僕の毎日はこういう出来事の連続です

もうちょっと刺激的な出来事があればいいんですけどね

皆無です


あ、そうそう

バトガのCDの初回盤……

高くないですか!?

2600円+税…

いや、いいんです

1周年を晴れて迎えましたし、

無課金勢の僕が出来ることはこれくらいですし、

売り上げが伸びて2弾、3弾とCDが制作されればこちらも買った甲斐があるというものでしょう

収録曲のクオリティも高いので今から楽しみです
 
声優陣が豪華なのも嬉しいですね

ってなわけで今日はアニメ映画化もされた伊藤計劃の「ハーモニー」のレビューをしたいと思います


『ハーモニー』

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画像は映画化を記念して増版された「新版」の表紙です

supercellのイラストや「ギルティクラウン」のキャラデザで知られる

「redjuice」が書いています

作者の伊藤計劃は処女作の「虐殺器官」が

SFが読みたい! 2008年版 1位、
月刊ミステリー大賞 1位
 
「ハーモニー」が

を受賞するなどかなりの実力派の小説家でした

しかし、2009年に死去…

これは日本文学界にとって大きな痛手だったことでしょう

今日紹介する「ハーモニー」もかなりの伊藤計劃っぷりが発揮されております


〜大体のあらすじ〜

21世紀後半、「大災禍(ザ・メイルストロム)」と呼ばれる世界的混乱を経て、人類は大規模な福祉厚生社会を築き上げていった。医療分子の発達により病気はほぼなくなり、すべての人間が同じ体型、同じ健康状態に保たれるようになった。それはまさに見せかけの優しさや倫理が横暴する「ユートピア
そんな世界に絶望した少女3人は自殺を決意する。それから13年。死ぬことができなかった主人公は死んでしまった親友の影を現代に起きた「大災禍」の再臨に見る。

こんな感じですかね

この作品の最大の魅力は「世界観」にあります

「メディケア」と呼ばれる薬を自分で精製できる機械が各家庭にそれぞれあり、

「WatchMe」と呼ばれる人間が健康に、悪い道に走らないように監視するプログラムを体に埋め込まれた世界、

世界は変わってしまいました

例えば「プライバシー」という単語はこの世界ではエッチな意味で捉えられています

また、「名刺」という存在もなく、「ジャングルジム」なんてものは言葉すら亡くなってしまいました

なぜでしょう?

単純に「世界に必要ないから」なのです

主人公の霧彗トァン、零下堂キアンはそんな世界に絶望した御冷ミァハのカリスマ性に魅せられて一緒に自殺する計画を立てます

ですがトァン、キアンは死ぬことができませんでした

結局死んだのはミァハ1人

そこから主人公はミァハの思想を胸に秘めたまま大人になります

13年後、

主人公は「ジュネーブ条約機構」という組織で活動しながら世界に、小さな反抗を続けていました

ですが、一緒に自殺を結構した友人のキアンの自殺により、世界は大きく変わって行きます


他の小説に比べて圧倒的に造語が多く、少しづつ読み進めないとストーリーすらわからないです

ですがその分この独特の

「暗く、ジメジメしていながらも世界に反抗し続け、真相を解き明かそうとする」主人公の葛藤がより世界観とともに伝わってきます

また、話が進むにつれて医学者である主人公の父と死んだ御冷ミァハの関係性が明らかになっていきます    

非常に難解な小説です

「世界の思想」と「主人公の思想」、そして「御冷ミァハ」の思想が複雑に絡み合い、世界の存続をかけた大事件へと繋がっていきます

僕たちが生きているこの現代がこの「ハーモニー」の世界にとって大災禍が起きる前の過去の世界として描かれています

この現代だからこそ読むべき意味がある小説だと言えるでしょう

巻末に伊藤計劃の生前のインタビューも掲載されているのでぜひ読んでみてください

「どういう役目でこのキャラを置いた」
「物語の終わり方についてどうなのか」
「過去作との関係性」

この辺りが詳しく語られていてとても面白いです

映画はまだ観ていませんが

暇があったら観てみたいですね



それではまた明日